2011-03-23

放射線の妊婦・胎児への影響(twitterより抜粋)


妊娠中、「器官形成期」と呼ばれる妊娠初期の2か月間が
とくに放射線の影響を受けやすいのです。
また、妊娠2か月以降の「胎児期初期」も比較的影響を受けやすいとされています。
放射線が胎児に及ぼす影響には、奇形、胎児の致死、成長の遅延などがあります。

ただし、少なくとも10~20万マイクロシーベルト(累積)以上の
放射線被ばくがないと、これらの影響は生じないことが知られています。
また、受胎(妊娠)前に被ばくしても、それが原因となって、
胎児・子供に影響が出た、ということは報告されていません。

このことは、国際放射線防護委員会の勧告「妊娠と医療放射線」に示されています。 
要旨には「胎児が浴びた放射線の総量が100ミリグレイ
(=10万マイクロシーベルト)以下では、放射線リスクから判断して
妊娠中絶は正当化されない」と書かれています。

国際放射線防護委員会の勧告は、CTなど医療で使用する放射線による、
短時間での被ばくを想定したものものです。
原発から放出される放射線のように、長時 間かけてゆっくり被ばくした場合には、
被ばく中にDNAの回復が起きるため、短時間での被ばくよりも
はるかに影響が出にくいことも知られています。

したがって、現状では、少なくとも避難地域や屋内退避地域以外であれば、
胎児への影響はまず心配しなくてよいでしょう。
ただし、みなさんご存知のように、 自然被ばく(原発事故がなくても、
私たちが宇宙や大地や食料から受けている放射線)のレベルでも、
奇形や小児発がんは、皆無ではありません。
ヨウ素131の放射能は8日で半分、16日で4分の1になります。
日持ちが良いもの、流通や加工で食卓に届くまで時間を要するものに関しては、
健康面に害 を与えません。ただし、寿命の長い放射性セシウムは残っています。
放射性セシウムの含有量が発表され、それが規制値以下であることが大事です。

ヨウ素131は高揮発性のため、原発から離れたところまで到達します。
高揮発性ということは、水に含まれたヨウ素131は
煮沸させることで幾分取り除くこ とができます。
気体となったヨウ素はすぐ拡散します。たとえ呼吸によって取り込んでも、
経口摂取するよりは被ばく線量を低くすることができます。

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