2011-03-26

放射線被曝の影響(twitterより抜粋)

(一部に誤記、訂正あり。)

そもそも、放射線被ばくで、私たちの身体にどんな影響が出るのでしょうか。
そのメカニズムはいったい何なのでしょうか? このあたりを整理したいと思います。

極端なケースですが、全身に4シーベルト(4000ミリ、400万マイクロ)の被ばくが起こると、
2ヶ月後に半分の確率で人間は死亡します。
(無治療の場合)もちろん、このような超大線量の被ばくは例外中の例外ですが、
日本でも、12年前に起こっています。

1989年(←正しくは1999年)、茨城県の東海村で「臨界事故」が起こりました。
「臨界」とは、核分裂反応が連鎖的に起こるもので、
ずさんな作業によって、工場の一角に突然、裸の原子炉が出現することになったのです。

被ばくした作業員2名は東大病院で死亡し、私もその治療に当たりました。
2人の被ばく量は、およそ1万8000ミリと8000ミリと推定されています。
(正確な数字はだれにも分かりません)

作業員には、白血球のゼロレベルまでの低下や激しい血便、皮膚障害などが起こりました。
大量の放射線によって、骨髄、腸管、皮膚など
「再生系組織」の「幹細胞」および関連細胞がダメージを受けたからで、
抗がん剤や放射線治療の副作用が起こるメカニズムとおよそ同じです。

実際には、全身の被ばくでも、1シーベルト以下の線量では、ほとんど症状は現れません。
それでも0.25シーベルト(250ミリ=25万マイクロ)を超えると、
検査での数値に白血球の減少が出てきます。

原発事故現場で作業している人たちの被ばくの限度が、
100ミリから250ミリに引き上げられましたが、
検査でも異常(白血球減少)が出ないぎりぎりの線量に設定されたことになります。 
   
訂正+削除:100ミリシーベルト(=10万マイクロシーベルト以下)の被ばくになると、
症状もなければ、検査でも異常値は見られません。
いわゆる「ただちに健康に影響のあるレベルではない」被ばくとなります。

24日、福島第一原発の作業者3人が、足に大量の放射線を浴びたと報じられています。
足の皮膚が受けた被ばく量は、2~6シーベルトとのこと。
現場の管理体制が問題です。

足の被ばくが数シーベルトであっても、上半身につけた放射線量計では、
200ミリシーベルト以下であり、血液検査では異常が出ないと思います。
足の皮膚の被ばくも3シーベルト以下であれば、症状も出ないでしょう。

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