2011-06-21

ばあちゃん

19日、父方のばあちゃんが死んだ。
昨日、今日と通夜、葬式でバタついたが、ちょっと落ち着いた。
91歳だった。もちろん急に死んだわけじゃない。
一昔前だったら、もっと早かっただろう。

長いもんだ、人間の人生は・・・。

ボケてからも俺のことは憶えててくれた。
「夏休みかい?」とか「仕事は慣れたかい?」とか、
すっかり“時間”は止まっていたけど。

訳あって、親より先にばあちゃんとじいちゃんの顔を憶えた。
ひっぱたかれたのもばあちゃんが最初だ。

ただ孫としてかわいがるだけじゃ駄目だったんだよね。
“育てなきゃいけなっかった”んだもんね。

でも、いつでも俺の味方だった。

今年は結局会えないままだったね。

ばあちゃん、
今でも誰かに「何食べる?」 って聞かれると、
「何でもいい」って答えるよ。

食べられればいいんだよ、俺は。
食べ物なら何でもかまわない。

皿にのってる物は何でも美味いんだよ。
だから、何でもいい。好き嫌いなんかない。
そう、食べ物を食べられることが楽しいんだよ。
何を何日、何回食べても美味いんだよ。

ばあちゃんがそう教えただろ?

感謝してる。それだけは誰にも負けない。

ありがとう。

それから、もも太郎まるたまそしてもん次郎
お前たちも俺のばあちゃんに感謝しろ。

好き嫌いがないって、楽しいだろ!
毎日食べるのが待ち遠しいだろ!

そうだ、ばあちゃんに教わったんだ。
とても大切なことだ。だからお前たちにも教えたんだ。

お前たちも自慢していいんだぞ。
「特技は?」って聞かれたら、
「好き嫌いなく何でも食べれること!」って答えろ。
そして「毎日食べるのが楽しいよッ!」って言え。

じゃあ、もう一度みんなで、

「ばあちゃん、ありがとう!」




「おやすみなさい」

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